フェカリス菌（faecalis）
人の体内には、もともと腸内細菌や乳酸菌をもっています。フェカリスは、人間の体内から分離した乳酸菌種です。形状が球状をしている乳酸球菌で、生菌、死菌の分類では、加熱殺菌、乾燥処理がされた死菌です。
また、酸素の有無に影響されずに増殖する通性嫌気性菌のため、特徴の一つに、大腸および小腸にも早く増殖することがわかりました。つまり、小腸を活性させることは、消化吸収に大きな効果を表します。
従来の定説では、「生きたままの乳酸菌を摂取して、腸内に届けること」に意味があると唱えられていましたが、 近年の研究の成果、このフェカリス菌は、加熱殺菌処理をした死菌の状態を摂り入れる方が、より効果を発揮することがわかりました。
また、この菌は、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌種のおよそ1/5ほどの小さいサイズのため、少しの量で一度に大量に摂取できるのが特徴です。
そして、死菌が腸内に入り込むため、善玉菌は、これをエサにしてどんどん増殖させます。そのために悪玉菌を減らすことができるのです。殺菌された菌は加工や品質保持がしやすいため、この菌は、摂取しやすいことが、注目されている理由です。
つまり腸内環境は、改善され、免疫力は上がり、コレステロールの低下、快便、高血圧の予防、アレルギー症状、花粉症の緩和、美肌効果など、多くの効果がもたらされるといわれています。
また、花粉症やアレルギー症状の改善には、継続的な摂取で効果がでることも報告されています。フェカリス菌は、添加されているヨーグルトや、サプリメントで摂取することができます。
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フェカリス菌（faecalis）～乳酸菌の種類関連ページ
- フェシウム菌
- エンテロコッカス属の腸球菌で、善玉菌の中ではもっとも増殖が速いといわれている。ガン細胞を抑制する効果もわかっている乳酸菌です。
- サーモフィラス菌
- サーモラフィス菌はヨーグルトやチーズを作る際に元菌（スターター）としてブルガリア菌とともに認定されている乳酸菌です。
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- ラムノサス菌はラクトバチルス属の乳酸菌で胃酸に強く腸まで届くことができる乳酸菌です。そのため安定性があり高い腸内環境改善効果だけでなく、アレルギー改善、うつ病改善など幅広く活躍します。
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- コアギュランス菌はラクトバチルス属の乳酸菌でラブレ菌とも呼ばれています。代表的な植物性乳酸菌で生命力に強い乳酸菌で生きて腸に届けることができます。