にんにくで夏バテ・疲れを乗り越えろ!その効果とにんにく料理レシピ

夏場は、強烈な日差しで体力も精神も摩耗するもの……。

そんなときに頼りになるのが、昔から、精力をつけるために役立つといわれている「ニンニク」です。夏バテ対策の食品の王様ともいうべきにんにくを特集します。

夏バテの原因

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夏バテ特有のなかなか取れない疲れ、倦怠感の原因はさまざまですが、大きくエネルギー代謝の悪化、活性酸素、血流の流れが悪くなることが考えられます。

エネルギー代謝の悪化

人間は食べたものをエネルギーに変えて生命活動を維持していますが、暑さや室内と外の急激な温度変化によって、体の機能の乱れが起こることでエネルギー代謝機能が落ちる場合があります。そうすると何となく元気がでないという状態が続くようになります。

活性酸素

また活性酸素の発生も疲れの原因です。活性酸素はとても攻撃性のつよい物質で、体の細胞を傷つけます。細胞がダメージを受ければダルさや疲れになって表れるのです。

血流の悪化

最後に血流の流れが悪くなることも挙げられます。とくに夏は体の水分が汗で外に出てしまい、血液がどろどろの状態になりやすくなるといえます。血液は体に栄養を届けると同時に細胞の生命活動で生じた疲労物質や活性酸素を洗い流してくれます。逆に血流が悪くなるとこれらが体内に長くとどまることになり疲労感の原因になります。

にんにくの効果

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では、なぜにんにくには夏バテ対策にいいのでしょうか?

そのカギはにんにくに豊富に含まれる以下の3つの成分にあります。

・ビタミンB1
・アリシン
・スコルジニン

ビタミンB1

ビタミンB1は疲労回復にいいビタミンとして知られています。チアミンとも呼ばれる水溶性ビタミンです。

ビタミンB1は糖質の代謝の過程で補酵素として糖質の代謝を助けます。つまり食品からとった糖質をより効率的にエネルギーに変えることができるということです。また末梢神経や脳の神経を正常に保つ働きがあります。

逆にいうとビタミンB1が不足すると上手くエネルギーが作れなくなり、食欲不振、疲れ、だるさを引き起こします。また神経を正常に保つ働きもあるのでビタミンB1が不足するとイライラしたり、集中力の低下を引き起こします。

にんにくには、このビタミンB1を豊富に含む食品であるばかりでなく、同時にビタミンB1を豊富に含む肉料理などと相性がいいのもメリットです。

アリシン

アリシンはにんにくやネギに含まれる臭いのもとになる化合物です。にんにくの強烈な臭いはこのアリシンによって生み出せれています。

もともとにんにくに含まれているものはアリシンではなくてアリインという物質なのですが、にんにくを切ったり、すりおろしたりするとにんにくの組織が破壊されて酵素アリナーゼの作用により、アリインがアリシンに変化します。

特ににんにくをすりおろすと、その匂いや刺激が強くなります。すりおろすと切ったりするよりもより細かいレベルでにんにくの細胞が破壊されます。その結果、より多くの酵素反応を引き起こし大量のアリシンを生み出すことになります。

アリシンとビタミンB1の関係

このアリシンにはビタミンB1の吸収・保持を高める働きがあるといわれています。アリシンはビタミンB1と反応するとアリチアミンという物質を作ります。アリチアミンは非常に吸収力がよく体内に取り込まれます。体内に取り込まれたアリチアミンはビタミンB1に戻りますので、結果アリシンはビタミンB1の吸収を促進してくれます。

また通常ビタミンB1は余分な分は排出されてしまいますが、アリチアミンの形で体内に取り込むとゆっくりとビタミンB1とアリシンに分解されるため、通常より長時間ビタミンB1を体内に保持できます。

アリシンのその他の働き

またアリシンにはコレステロール値や血液が凝固するのを抑制する働きがあり血液をサラサラな状態にに保つことができます。血液の流れをよくすると疲労物質や活性酸素を洗い流してくれますので疲労回復に効果的です。さらにアリシンは活性酸素を無効化する抗酸化作用の優れた成分です。

またアリシンには大腸菌に対する殺菌効果があります。夏の暑い時期には食材が悪くなりやすく食中毒が多くなりますが、アリシンはこの食中毒を予防する効果があります。

スコルジニン

またにんにくにはスコルジニンという無臭の成分があります。スコルジニンには強力な酸化還元作用があり、活性酸素によって酸化した細胞をもとの状態に戻してくれます。そのため細胞の新陳代謝を活発にして細胞を若返らせ、疲労回復を促進する作用があるといえます。

以上みたように、ビタミンB1、アリシン、スコルジニンをたっぷり含むにんにくは夏バテ対策にとってもおすすめな食材です!

にんにくを使った簡単レシピ

ではそんなにんにくを美味しく食べるための5つのレシピを紹介します。

ボイル野菜と生クリームアンチョビソース

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「野菜がたっぷり食べたい!」という人には、「ボイル野菜と生クリームアンチョビソース」を。にんにくの風味が野菜の味を引き立てます。生の野菜が苦手な方でもおいしく食べることができるでしょう。

野菜はビタミン・ミネラルを豊富にふくみますので夏バテ対策にもぴったり。

にんにくアンチョビソース作り方へ

ニンニクとローズマリーを使った鶏肉炒め

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「いつもの鶏肉や野菜の炒め物に、少し違う風合いを加えたい」という人には、「ニンニクとローズマリーを使った鶏肉炒め」はオススメです。

体をつくる良質なたんぱく質を取るには肉料理が一番。にんにくと鶏肉の組合せは最高です。

ニンニクとローズマリーを使った鶏肉炒め作り方へ

ニンニクと白身魚を使った夏のレッドパスタ

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一品で食卓が出来上がる「ニンニクと白身魚を使った夏のレッドパスタ」は、目にも鮮やかで、夏場の食卓を華やかにしてくれます。子どもから大人まで大人気。にんにくの風味がパスタと絡み合い最高です。

にんにくレッドパスタ作り方へ

ニンニクいりのカラアゲ

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簡単でおいしいから揚げをにんにくで味付け!にんにくの風味がから揚げの味をより一層引き立てます。お弁当のおかずにも最適!

にんにく入りから揚げ作り方へ

豚肉の120度低温ロースト

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ビタミンB1が豊富な豚肉を使ったにんにく料理!にんにくに含まれているアリシンと相性ばっちり。夏バテ対策に最高の一品。

お酒のアテとしてもお弁当のおかずとしても朝ごはんのサンドイッチの具材としても使える手間いらずの「豚肉の120度ロースト」は覚えておきたい一品です。

豚肉の120度低温ロースト作り方へ

チューブタイプでもOK!

レシピのなかには、チューブタイプのニンニクを使ったものと、玉のニンニクを使ったものがあります。

しかし、もちろん互換は可能です。特に、「玉のニンニクは扱いが難しい」「手にニオイがついてこまる」という人は、チューブ式で代用することも覚えちゃいましょう。

ただし、味と香りのよさは、玉のニンニクの方がもちろん上ですよ。夏場を乗り切れるニンニク料理、ぜひお試しくださいね。

 

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  1. 2017年 8月 11日

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