白湯(さゆ)とは水を温めたものです。
インドのインドの古代医学アーユルヴェーダでは白湯は体と心のバランスを整え、生命力を高める飲み物とされています。
アーユルヴェーダでは世界は風の質「ヴァータ」、火の質「ピッタ」、水の質「カパ」で構成されて、これら3つのエネルギーが私たちの生命活動を成り立たせていると考えています。
そして白湯はこの3つのバランスが完璧に調和した飲み物なのです。だから白湯を飲むだけで生命力が上がると考えられています。
そもそもが水ですから、重く冷たい質が強いわけですが、沸かすことで「熱」(=火)の質が加わります。そしてじゅうぶんに沸騰させて軽くなることで、さらに「動き」(=風)の質が加わります。
そのため正しく沸かしてつくった白湯は、水・火・風の三つの質のバランスがちょうどよく整った飲みものになるのです。
引用:病気にならない「白湯」健康法 PHP文庫
この白湯ですが、飲むだけで体重が減った、むくみが解消した、前向きになれた、よく眠れるなどなどホントかどうかわからない評判が多数。
ここではそんな白湯の作り方と効果を解説します。
白湯の作り方
やかんと水を用意してください。
水は水道水でも構いません。きれいな水ならばなんでも結構です。
やかんに7~8分目程度水を注いでください。沸騰させますので、満タンにしすぎるとあふれてしまうので注意。
沸騰させるまで強火で一気に沸かします。
沸騰させてたら、蓋をとって5~10分程度そのまま沸騰させます。
白湯は沸かしたてを、そのまま飲みます。
お好みで少し冷ましても結構ですが、熱いうちに飲んでください。
余ったものは保温ポットなどで保存してもかまいません。ただしあまり時間があくようでしたら、また作り直してください。
また注意点として、ポットで沸かすのはNGです。かならずポットに火をかけて温めましょう。
あとは十分に沸騰させることができればそれでOKです。
白湯の効果
白湯はもちろん西洋医学でその効果が確かめられたものではありません。
以下の白湯の効果は一般的に言われている効果をまとめたものですので、そこのところは注意してください。以下の話は多少オカルトとして聞いてもらえれば結構です。
胃腸を元気にする
白湯は胃腸を温めることで胃腸の消化力を高めることができます。
アーユルヴェーダでは体に全部で13の火があり、それらの発生源であるのが胃腸の消化力です。そのため消化力はそのまま生命力につながっていると考えられています。
白湯はこの胃腸の消化の火(アグニ)を高めることができます。
人間は胃腸で食べ物を消化して体中に栄養を送り込みますが、この消化がうまくいかないと未消化物(アーマ)となって体に毒素をため込みます。
未消化物が体にたまると体がだるい状態になりやる気がでなくなります。またさまざまな病気を引き起こすもとになると考えられています。
逆に胃腸が元気ならば、体に生命力が宿り、活力が生まれます。また免疫力があがりますので、病気にもなりにくくなります。
体の冷えに効果的
白湯を飲むことで内臓を温めることができるので、体の内部から温めることができます。
内臓の温度が1度上がると基礎代謝が10%程度上がるといわれていますので、脂肪が燃えやすい体になり、体の体温が上がります。
ダイエット・むくみ効果
未消化物は体でエネルギーになることができず体にたまってしまいます。とくに下半身にたまりやすく、足のむくみなどになって現れます。
代謝がよくなることで体がエネルギーをどんどん使うようになりますので、脂肪が燃えやすい体になります。
そのため白湯を飲むことでダイエットやむくみ解消に効果的と考えらます。
便秘解消
消化力が落ちると食べ物が消化されないで体に残るようになります。また胃腸の働きが悪くなると便を作り、送り出す能力が低くなりますので余計便秘になりやすくなります。
白湯で胃腸を元気にすることで、代謝を良くして便を出しやすい環境を作ることができるのです。
私の体験談
私も白湯をしって、いつも飲んでいるコーヒーやお茶を白湯に変えてみました。そうすると確かに元気がでますね。
記事を書いておいてなんですが、白湯が消化力を高めるとか免疫力を高めるなどのアーユルヴェーダ的な考え方は懐疑的です。
ただ白湯は体にやさしい飲み物であることは確か。飲んだ後、体がぽかぽかになるし。
コーヒーやお茶は飲むとどうしても胃腸に負担をかけます。とくにコーヒーは刺激が強いので飲みすぎると胃が重くなって体調が悪くなりますよね。
白湯は飲みすぎても、体に負担をかけることがありませんし、コーヒーやお茶を飲んだ時のような満足感もあります。
1か月くらい飲んでいますが、体調もいいです。これはホントにお勧めですよ。
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