ラクトコッカス(Lactococcus)属
ラクトコッカスは、チーズやヨーグルトの発酵に使われる、乳酸菌の一種で、牛乳にも多く含まれています。乳酸菌には、棒状、球状の2種類の形状があり、これは、球状の乳酸菌に分類されます。
近年の研究結果から、このラクトコッカスは、「プラズマ乳酸菌」とよばれ、改めて見直され、注目するようになりました。そのきっかけは、O-157を排除することに成功したからです。人の体内に侵入してきたウイルスを認識し、感染を防ぐ免疫細胞を直接活性化させることが出来ます。
この免疫細胞は、白血球の一つの「プラズマサイトノド細胞」といい、この名前から、「プラズマ乳酸菌」と名付けられました。さらに、この菌を覆う粘性物質(菌体外多糖類)は、免疫細胞を活性化するだけではなく、免疫力をさらに強化させる働きをもつことも解明されています。大変希少な効能をもちます。
ラクトコッカスで発酵させた乳製品には、GABA(ギャバ)とよばれるアミノ酪酸が多く含まれていますが、このアミノ酸は、精神バラスンを整え、ストレスを緩和し、リラックス作用があるといわれています。腸内細菌のバランスを良くし、免疫細胞を活性化することで、免疫力をも高められる乳酸菌を、どんどん取り入れ、インフルエンザや、ウイルスなどを撃退できる体作りができるでしょう。
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ラクトコッカス(Lactococcus)属〜乳酸菌の種類関連ページ
- エンテロコッカス属
- エンテロコッカスは、人の体内に存在する細菌、常在菌のひとつで、楕円形のレンサ球菌です。分類すれば、この菌の乳酸菌属は、連鎖球菌属の腸球菌になります。
- ストレプトコッカス属
- 人間の腸には、100種類以上、100兆個以上もの腸内細菌が存在します。球菌、桿菌があり、その球菌のひとつの乳酸菌属が、ストレプトコッカスです。
- テトラジェノコッカス属
- 日本人に古くからなじみの深い、植物性乳酸菌。調味料の味噌や醤油などの発酵食品に含まれています。その乳酸菌属が、テトラジェノコッカスと呼ばれるものです。
- ペディオコッカス属
- 乳酸菌は、6つの乳酸菌属に分けられます。その半分がコッカス菌で、そのうちのひとつが、ペディオコッカスです。この菌の細胞形態は、丸い四連球菌で、乳酸だけを産生するホモ乳酸発酵をし、主に漬物などに存在している植物性の乳酸菌です。
- ラクトバチルス属
- 善玉乳酸菌は、およそ40種類あるといわれ、中の一つが、ラクトバチルスであり、人間に最も身近な乳酸菌と言えるでしょう。